いちご日記

  • 2019年08月07日

いちごのプロ【その3】

●いちご生産者様の現況 【静岡編】

こんにちは。
梅雨明けしまして毎日暑い日が続いています。
皆様も体調管理には十分お気をつけください。
いちご苗の病気にもお気をつけください。

今回の「いちご日記」は静岡市葵区の生産者K様の圃場にお邪魔して栽培の状況をお伝え
していきます。K様もアイポットユーザーです。

葵区のK様とも長いお付き合いです。
初めてお会いしたのは農協様でのアイポットの説明会でした。
日記を確認したところ1997年2月1日に説明会を開催とありました。
すでに22年が経過しており、時間の経過は早いものです…。

アイポット説明会後、K様の地区からアイポット資材のご注文を15万本分いただきました。
当時、章姫の土耕栽培での定植本数が10aで7,700本程度と言われていましたから、約2ha
分となります。
当時も今も本当にお世話になっております。

K様は紅ほっぺを栽培しております。訪問時にはやはり本圃は栽培を終了されていました。
写真を撮り忘れてしまったのが残念ですが本圃もきれいに片づけられていました。
よって今回もアイポットでの採苗・育苗の状況をお伝えします。

ここは弊社から比較的近い地区です。
K様も多くの見学者を受け入れてくださいました。本当にありがとうございます。

●紅ほっぺ採苗状況

●金網の上にパオパオを掛けています

オレンジ色のプラスチックの頭が見えます。これはランナークリップです。
アイポット育苗が始まったばかりのころはこの製品が販売前で藁を折ったり、被覆線を加工してランナークリップ状のものを自作して使っていました。

金網の上の白い布はパオパオです。金網が高温になるため、ランナーの焼けを防止してランナーが金網の目の中を通ってしまうことも防げます。
何年もの経験から改良を加えられて今日の形になってきました。
ただ、いちごは1年1作ですから1度の失敗は1年引きずることになってしまう「難しい作物」なのです。

●育苗場全景

●使用中のGFT-16(22年目)

K様は露天での採苗をされています。
この状況で病気の発生を抑えることができるとはさすがです!

ランナーは旺盛に発生しています。ただ、今年はどの場所も生育状態が遅めのようです。
K様はこの現場で「2万本は苗を作ることができる」とのお話でした。

GFT-16も使用していただいております。
使用年数は22年となるはずです。頑丈ですね。

市販のプラスチック製の花プランターではこの年数の使用には耐えられません。
紫外線の影響で樹脂が劣化してボロボロに崩れてしまいます。
更にプランターの構造強度にも違いがあります。
GFT-16は内容量16Lです。培土が16Lぴったり入ります。写真を見ていただければわかりますが形状の変化はありません。
市販品では培土の重さに耐えられず側面が膨らむ現象が発生して規定の内容量以上の培土が入ってしまいます。親株用培土は毎年更新しますので、必要量の計算が分かりやすく、また培土のトータルのランニングコストでもGFT-16は有利です。

当サイト内「デジタルカタログ」 省力化製品カタログ(p14)参照

ここで栽培用プランターを紹介致します。
※当サイト内「デジタルカタログ」 省力化製品カタログ(p14)参照

弊社にて製造・販売した容器はGFT-16・GFT-17・PSK-3000・PSK-6000の順番です。
GFT-16… 親株栽培槽としていちご親株用に開発されました。
GFT-17… 親株栽培槽としての利用もありますが、静岡県においては静岡経済連のいちご栽培「のびのびシステム」の定植用(本圃)隔離容器として使用されています。培土量は17Lです。

PSK-3000は、いちごの定植用容器として全国各地にて使用されています。
この製品はA・B・C・Dの4タイプがあります。Aタイプはプランター形式で単体で使用します。
B・C・Dはその組み合わせで連結が可能となり長い樋のように使用できます。
培地加温を望まれる生産者様もいらっしゃいますが、PSK-3000では温湯管の設置が可能となりました。60℃程度の温水であれば樹脂製プランターでも問題なく使用できます。
排水口が地面に対して水平方向に設置してありますのでホースを繋げば排水箇所は1列1ヵ所にすることができます。
GFT-17では「連結ができない、培土量を増やしたい」との要望から開発しました。
培土量は30Lです。

PSK-6000の機能はPSK-3000と同様です。
培土量が60Lと大きいためトマト栽培での使用が多い製品です。

GFT-16以外の容器につきましては、今後この日記の中でその使用例などをご紹介できる
と思っています。

●栽培槽やパネル架台を使用する前の採苗の写真がみつかりました。アイポット育苗の初期の採苗方法です。

●K様は弊社が内部施設を請け負ったJA様の集荷場に出荷されています。

K様、ありがとうございました。
実はお会いするのは5年ぶりでした。その間も電話でいちご栽培のいろいろな情報をご提供くださいました。本当にありがたいことです。
当日もわざわざ時間を割いていただきここには書ききれないほどの情報をいただきました。
「また、来いよ。」とも言っていただきました。
ぜひ、お伺いして勉強させていただきます。
本当にありがとうございました。

次回は、生産者様を訪問します。育苗の状況をお伝えする予定です。
収穫まで生産者様を追いかけるつもりです。
アクセス数が増えるといいなあ…。

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