いちご日記

  • 2019年12月11日

我が家のいちご状況

定植スタート

こんにちは。
冬の到来です。ついこの間まで「暑い。暑い。」と言っていたのに暖房が欲しくなる今日この頃となりました。
日の出は遅く、日の入りは早くなり作業も効率化していかなければなりません。
いちごの収穫、出荷作業も始まりました。
暖房機の燃料の価格が高騰しないで欲しい今日この頃です。

本日の日記から定植がスタートします。
今回は10月初旬頃の内容となります。時期に差があることはご勘弁ください。

弊社、静岡事業所においていちご栽培をしていることは以前の日記を読まれておられる方々ならばご存じでしょう。
とは言っても、敷地の関係や何よりも栽培に携わっている私も含めて育苗技術が無いので定植苗は近隣の生産者様から分けて頂いております。
ありがとうございます。
定植日を決定して引取りに伺いました。
「苗を作っていないなら、それはいちご栽培じゃないよ。」と言われたら返す言葉もありませんが…

「章姫」

「章姫」

ご用意して頂いた定植苗です。品種は「章姫」です。
許諾権の関係がありますので栽培品種は明記させて頂きました。

許諾権とは?

「紅ほっぺ」は、種苗法に基づき静岡県が品種登録を行っている「登録品種」です。(品種登録第10371号)
静岡県の許諾を受けずに「紅ほっぺ」の苗及び果実を生産・販売することは種苗法で禁じられています。
違反した場合には、罰則として「10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金(個人)」・「3億円以下の罰金(法人)」が定められていますので、御注意ください。
(静岡県HPより一部抜粋)

許諾権については国際的な問題にもなっています。
韓国では日本産いちごを原種として無断で交配させた品種を生産し、安価でアジア市場に販売しているようです。
日本のいちご業界は5年間で最大220億円分の輸出機会を失ったと農水省は推計しています。
品種開発(改良)は一種の知的財産なのです。無償で使っていいものではありません。
弊社では許諾権が消滅した品種「章姫」を栽培します。

さぁ定植です!

カラカラに乾いていた培土は水をたっぷりとかけ、ほぐしておきます。潅水はマルチチューブで1苗ごとに行います。
本当は定植前にEC0.4※程度の養液を1週間程度かけておきたかったのですが、架台の修理等で今作は間に合いませんでした。残念。
穴をあけて1本ずつ丁寧に定植していきます。
今年は土は入れ替えでなく少なくなった分だけ補充しました。苔のついている部分が昨年の培土です。新しい培土は水でこねて泥状にして足していきます。
培土は以前からお付き合いのある業者様から調達です。
生産者様にも評判の良い培土を分けて頂いています。

ECについては「用語集」の「あ行」もしくは「アルファベットから探す」をご覧ください。

栽培方法

栽培方法は一応は養液栽培と言っていいかもしれません。
定植後は市販のいちご用肥料を使用して作成した養液を給液していきます。
肥料もまたまた、お付き合いのある業者様にお願いして販売してもらいます。
余談ですがこの業者様にはアイポットや栽培槽の販売で本当にお世話になりました。
現在もいちご関係の資材のみならず他の資材の販売をして頂いております。
昔からのお付き合いで、また助けて頂きました。感謝です。

培養液の準備

装置はタイマーで潅水するだけの機能しかありません。よって、養液タンクには原液を希釈してECを調整した培養液が入っています。
もちろん1株あたりの給液量は計算しています。定植直後ですので1日の給液量は約150ccとしました。
1株あたりの1回の給液量(A)×給液回数(B)=150cc
何秒潅水すれば希望する給液量になるのかは実際に水を流してみないと分かりません。
実際にマルチチューブから容器に給液して(A)を決定します。潅水ムラの可能性があるので
数か所に容器を設置して何度もトライします。なかなか難しいぞ。
タイマーを調整して1日かけて(A)を決定しました。

液体+紛体+水=原液

次は培養液の作成です。紛体と液体の2種類を混合して1液タイプの養液を作ります。
肥料のラベルをみて混合の割合を確認します。紛体の重量と液体の重量を計り、そこに水を加えて原液を作成します。
きちんとメスシリンダーとデジタル計量器を使って1Lづつ原液を作ります。

肥料のラベルにはEC値を決める原液からの希釈倍率も記載してあります。
養液タンクの容量から原液量を決定して水で希釈します。

ECセンサーでチェック

ECセンサーで値を確認しよう。と思ったら、センサーの電源が入らない。まずい、電池切れか。
ありゃ、ボタン電池が4個も必要じゃないか。ダッシュで買いに行く。

ECセンサー

ボタン電池が4個も入る!

養液タンク

養液タンク

ECセンサーに表示される値を確認しながら、タンク容量一杯まで養液を作成しました。
使用している養液タンク満杯で今回の給液量で約12日分が賄えるようになっています。
養液タンク容量÷(A)×(B)×定植本数=12という計算です。

活着までは給液回数・EC値はこのままで継続予定です。
今後は排液のEC値についても記録していきます。
活着後はEC値は大きくしていきます。また、栽培ステージごとにECと給液量は変更します。

さてどんな成長をしてくれますか。防除も計画していかなければなりません。
ミツバチも用意していきます。
これからこの日記でいろいろ紹介していく予定です。じつは私自身は、いちごの栽培を行うことが初めてです。
日記の中ではいろいろ分かっているようなことを書いていますが、実は分かってないのです。
正直、緊張してますし、全滅したらどうしようと不安にもなっています。
収穫できたらうれしいだろうなあ。

次回予告

次回は生産者様の定植後の模様をお伝えする予定です。
高設栽培での圃場を訪問します。
もしかしたら、今回の日記は恥ずかしくなることばかりで次回までに削除するかも。
では皆様、ごきげんよう。