いちご日記

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  • 2020年01月06日

土耕栽培です。

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
今年も皆様方に良い年であるようお祈り致します。

皆様、お変わりありませんか。
新年になりましたが「いちご日記」はマイペースで進行してまいります。

本日は土耕栽培の状況をお伝え致します。
定植が終わり時期は10月中旬となりました。
訪問しましたのは清水区のS様です。お世話になります。
車で入っていくと満面の笑顔でS様が出迎えてくれます。ご無沙汰しております。
いつもの駐車位置に車を止めて、さあ取材開始です。
S様はご自宅近辺と少し離れた場所に圃場があります。奥様とお嬢様は本日はその離れた圃場で手入れをされているとのことです。ということはS様は仕事を中断して私を自宅で待ってくれていたということ?本当に恐縮してしまいます。

それではハウスに入ってみましょう。

ランナーの整理ができなくてかっこ悪いけどな。」とのお言葉。

この圃場は土耕です。養液土耕ではなく元肥方式での栽培です。
ランナーの発生状況を見てください。まるで同じ苗が植えてあるように均一にランナーが伸びています。何を言いたいのかというと、栽培ステージが全く同じなのです。
もちろん、定植前のアイポットに苗が植えてあった状態のころから成長が同じになるように栽培しているのです。
養液コントラーラーを使用しないでここまで栽培ステージを同じにしていることに驚きです。

S様とはすでに20年来のお付き合いをさせて頂いております。高設栽培を導入しませんかとお誘いした時期もありました。
「味にこだわりたいから、土を作っていきたいから高設はやらない。」その言葉が全てでした。
アグリビジネスに特化するならば、土耕よりも高設栽培のほうが有利です。なぜなら、マニュアル化すれば特別な1人でなくてもある程度はそれなりのいちごができるでしょう。しかし、S様はそれを選ぼうとはしませんでした。こだわりたいことに妥協しないだけのことなのです。

高設栽培を導入した生産者の方々がこだわりがないとか妥協したとか言っているわけではありません。
工業製品であれば最新技術で生産したものが最善であることが多いでしょう。スマートフォンやパソコンはその良い例です。しかし、農業生産物は違います。大きな括りで言えば、輸入牛肉よりも和牛のほうが単価が高くブランド力もある。いちごであってもその品種の最大の長所を引き出すためにこだわりがでる。利便性をとらずに自身の理想を追うことをする生産者が存在することに不思議はないし、デジタルよりもアナログを選ぶことができることも農業の素晴らしいところだと私は考えています。

S様は今年は12,000本定植したそうです。夜冷育苗が5,000本 普通育苗が7,000本です。定植時期は夜冷が9月7日、8日。普通は9月18日開始で23日に終了したとのことでした。例年にほぼ近い定植時期になりました。

9月23日頃定植というのは静岡県のいちご生産者様ではポピュラーな時期です。花芽分化との兼合いもありますが、家族総出で短期間に定植したいので連休のあるこの時期になることが多いです。

以前お伝えしたようにS様は「章姫」と「きらぴ香」を栽培しています。ですがそれ以外の品種も育てています。

同じような写真でおもしろくはないのですが、中央2畝はランナーが残っているのにその左右の畝はランナーが掃除してあります。
偶然ではなく品種が違うから手入れの時期が違うのです。今は分かりにくいですが着果すればよく分かるはずです。

S様、ありがとうございました。奥様、お嬢様によろしくお伝えください。
12月になるとお忙しいことは分かっていますが、年内もう1度、収穫が始まったころに伺いたいと思っています。

さて、我が家のいちごはどうなっていますでしょうか。
圃場を覗いてみましょう。

定植からかなり時間が経過して12月初旬の状況をお伝えします。

花が咲いています。

ぽつぽつと実が付き始めました。

果実が赤らんできました。

11月初旬に一番花が咲きました。果実が赤くなったのは11月末でした。
やっとここまできました。

10月頃からヨトウムシがつき始めました。ヨトウムシとはヨトウ蛾の幼虫でいわゆるイモムシです。
手持ちの薬品でヨトウの防除を行いました。この薬剤は遅効性であったため食害を止めることができませんでした。慌ててまた、昔の知り合いの業者様に連絡を取って即効性の薬剤を入手して2回目の防除を行いました。写真の通りヨトウは退治することができました。

この業者様は今回訪問したS様に出入りしておられる方です。そこで知り合いとなり、今では弊社の商品を購入・販売してくださっています。久しぶりすぎて私のことなど忘れてしまっているのではないかと思いながら連絡をとりました。「覚えています?」の問いかけに「もちろん覚えていますよ。」の返事。またまた、昔からのお付き合いに助けていただきました。今回はヨトウの薬剤だけでなく今後必要となるだろう薬剤・ミツバチに影響を及ぼさない薬剤などを教えて頂きました。本当に感謝・感謝です。

ミツバチも購入しました。お食事タイムで餌の砂糖水を飲んでいます。トレーに砂糖水を注ぐだけだとミツバチが溺死してしまします。とりあえず、ランナークリップで橋を作っておきました。
頑張って働いてね。

ミツバチ屋さんにもいろいろと教わりました。防除の時の対応方法などです。
ミツバチを入れる前にうどんこ病とダニの防除を行っておいたのでしばらくは大丈夫。かな?

食味については全然甘くない。悔しい。どうしよう。です。
まだ、いちごみたいなものとしかいいようのない味です。写真は晴れの日に撮っていますが今年は雨・曇天が多くてなかなか難しい感じです。(言い訳)

少し給液を絞ってみようかなとかEC値を上げてみようかなと試行錯誤の毎日です。でも楽しい。
本当は摘花しようかと思っていたのですが、ミツバチの数に対して定植本数が少なすぎるので花は咲かせるだけ咲かせてから摘果する方針でいます。古い葉は整理しています。
ランナーも11月中は多かったですが整理しました。手入れをしてあげるとそのあとの樹の生育が良くなるように思うのはただの思い込みでしょうか?とまあこんな感じで日々ハウスの中で何かやってる感じです。

薬剤のミツバチへの影響の有無。薬剤の混用の可否。薬剤の回数。散布の倍率や散布量。
まだまだ勉強することがいっぱいあります。全てが初めての体験で間違いのないように慎重になっています。でも楽しい。
これからも我が家(静岡事業所内ですが)の様子をお知らせしていきます。

次回は生産者様訪問です。いつものあの方の圃場の状況といちごのパック詰めの状況を
お伝えする予定です。
ではみなさん。また、次回。